本記事では低スペックのPCでも手軽に、そしてお手頃にVtuberになるための方法の一つを紹介します。
Vtuberになるために必要な4つのステップ
Vtuberになるには主に以下の4つのステップを踏む必要があります。
- 配信に使うキャラクター作成
- 表情や体の動きをキャラクターに同期させる環境づくり
- 映像を収録配信するための環境づくり
- プラットフォームを選び動画投稿
今回はこの中でも2.の「表情や体の動きをキャラクターに同期させる環境づくり」を低スペックのPCでも実現させる方法の紹介です。
FaceRigを使う
紹介するのは「FaceRig」というアプリです。
FaceRigとはWEBカメラでユーザーの顔をモーションキャプチャし、好きなキャラクターアバターに再現させることが出来るアプリケーションで、以下のようなメリットがあります。
- 価格が安い
- 手軽に始められる
- 高性能なPCを必要としない
- Live2Dに対応している
まず、FaceRigは価格が「1480円」と導入コストの安さが一番の魅力です。
別途、機材として必要なのはWEBカメラとマイクだけで、PCに内蔵されている場合はなにも用意する必要はありません。
また、PCの性能もあまり必要とせず、一般的なノートPCでも高FPSでキャラクターをぬるぬる動かすことが出来ます。
最低システム要件
OS: OS: Windows® 7およびそれ以降
プロセッサー: プロセッサー: Intel® Core™ i3-3220および同等のプロセッサー
メモリー: 2 GB RAM
グラフィック: グラフィックス: NVIDIA GeForce GT220および同等のグラフィックアダプタ
DirectX: Version 9.0
ストレージ: 3 GB 利用可能
標準で3Dアバターが用意されており、これらを使用すれば導入後すぐにキャラクターになりきることができる手軽さも魅力の一つ。
しかし、標準アバターは洋ゲーに出てきそうなモンスターや、海外アニメに出てきそうなキャラクターばかりなので、現在流行っているVtuberのような二次元美少女キャラクターがいないのが欠点。
そこで、この欠点を補うのがDLCとして用意されている「FaceRig Live2D Module」です。
このDLCを購入すると2Dイラストを動かせるLive2Dを利用することが出来るようになります。
価格は398円と大変良心的で、FaceRigと合わせても2000円以下です。
もちろんLive2D用の標準アバターも用意されており、すぐに様々な2次元キャラクターになりきることが可能。
標準アバターは9種類用意されており、これらのキャラクターを使用して配信をすれば、もうあなたはVtuberです。
使用する際の注意事項
FaceRigは導入コストが安く、手軽にキャラクターになりきるのにうってつけのツールですが、欠点がないわけでもありません。
- 対応OSがWindowsのみ
- 基本版では商用利用に制限がある
- トラッキングできるのが顔のみ
まず、対応しているOSがWindowsのみとなっているのでMacユーザーは残念ながら使用することはできません。
次に注意すべき点として、1480円の基本版では一部商用利用に制限があり、Pro版が必要になる場合があります。
詳しい基本版とPro版の違いについては以下のように説明されています。
FaceRigの基本バージョンであるFaceRigClassicでは、個人による非商業利用、YouTube/twitchにおける限られた範囲での商業利用、および大規模でない商業利用が許可されています。大規模な商業利用とは、コンテンツを掲載したチャンネル等から発生する収入が月に500ドル以上である状態を指します。これには、広告収入、寄付(一度であるか定期的かを問いません)も含まれます。もしお客様がこの基準を超えない場合はClassicを利用できます。この基準を超える場合はProかStudioにアップグレードしてご利用ください。
つまり、FaceRigを使いVtuberになった場合、月のチャンネル収入が500ドル(約5万ちょい)を超えた時点でPro版にアップグレードする必要があります。
Youtubeで月5万ちょいを稼ぐまでにどれくらいかかるかは場合によりますが、
Pro版は6580円と基本版に比べて高いので、最初からFaceRigを使いYoutubeなどの広告収入を狙っていても、月500ドルを超えるまでは基本版を利用してもいいと思います。
最後に、当たり前ですが動きをキャラクターに反映できるのは首から上のみとなっています。
キズナアイさんや、輝夜月さんのように全身で動くことはできないので一応注意しておきます。
また、Facerigはウェブカメラで顔の細かな表情をトラッキングするため、縁の太いメガネを付けていたり、前髪で眉毛が隠れていたりすると、認識に不具合が生じるときがあるので、当てはまる方は利用の際コンタクトにするなり、前髪をよけるなどするといいかもしれません。
FaceRigは動画配信だけでなく、Skypeのビデオ通話でも利用することが出来るので、皆さんも是非美少女になってみてはいかがでしょうか。